VIERA X97Cシリーズ|展示会・販売員研修用
SQD Mini LEDは、Panasonicのテレビを説明するうえで、ぜひ仕組みまで理解しておきたい技術です。
まず、最も重要なことをお伝えします。
SQD Mini LEDは、Mini LEDで「明るさと黒の表現」を高め、スーパー量子ドットで「色の美しさ」を高める技術です。
この2つの技術は役割が違います。そこを理解すると、非常にわかりやすくなります。
例えば、テレビで真っ赤なバラを映したとします。
通常の液晶テレビでも赤色は表示できます。しかし、SQD Mini LEDでは、赤色の純度を高めることで、花びらの鮮やかな赤と、少し暗い赤などの色の違いを、より豊かに表現することを目指しています。
実際の液晶テレビには、このほかに光を調整する液晶層や偏光板などもあります。
X97Cでは、高輝度Mini LEDバックライトから青色の光を出します。
Mini LEDは、光を出す場所を細かく制御できるため、明るい部分と暗い部分を描き分ける役割を担います。
ここがSQDの核心です。
量子ドットとは、非常に小さな半導体の粒子です。青い光を受けると、そのエネルギーを使って赤や緑の光を出すことができます。
つまり、青い光の一部を赤と緑に変換し、残った青と合わせてRGBの光を用意します。
スーパー量子ドットは、この赤・緑の光の純度を高める技術です。
Panasonic
次に、作られた光から必要な色を取り出します。
ここで大切なのが、新採用の「広色域カラーフィルター」です。
例えば、赤を表示したい場合、余分な緑や青の成分が混ざらないようにします。
純度の高い光を作ることと、その光を正確に取り出すこと。この2つを組み合わせているのがSQDの大きな特徴です。
Panasonicの公表値では、2024年の65W95Aと比べて、X97Cの色域は約125%に拡大しています。つまり、色域の面積が約25%広がったということです。
Panasonic
これは展示会で質問されそうな数字です。
BT.2020とは、4K・8K映像向けに定められた、表現する色の範囲に関する国際規格です。
PanasonicはX97Cについて、BT.2020の色域に対して**面積比約100%**と発表しています。
Panasonic Newsroom Global
ここは説明に注意が必要です。
面積比100%は、色域の面積を比較した値です。BT.2020のすべての色を完全に表示できる「カバー率100%」と同じ意味ではありません。
また、色域が広いことと、すべての色が正確に再現されることも別です。色の正確さには、映像処理や調整も関係します。
30秒で説明する場合
コピー
「SQD Mini LEDは、Mini LEDの高い明るさと黒の表現に、スーパー量子ドットによる豊かな色彩表現を組み合わせた技術です。
青い光から純度の高い赤と緑を作り、広色域カラーフィルターで必要な色を正確に取り出します。
従来の量子ドットMini LEDよりも表現できる色の範囲が広く、自然の風景や映画の微妙な色の違いまで美しく再現できるのが特徴です。」
Q. SQDはMini LEDの数を増やした技術ですか?
いいえ。SQDの中心は色域を広げる技術です。Mini LEDの分割制御とは別の技術になります。
Q. SQDは有機ELと同じですか?
違います。SQD Mini LEDはバックライトを使う液晶テレビです。有機ELは画素自体が発光します。
Q. SQDなら、普通の映像も必ず鮮やかになりますか?
必ずしもそうではありません。映像自体に含まれる色情報や画質設定によって見え方は変わります。広色域映像では特に性能を発揮しやすくなります。
Q. SQDはPanasonicだけの技術ですか?
いいえ。SQD-Mini LEDという技術はTCLなども展開しています。Panasonicの特徴は、SQDのパネルに独自の色調整や明暗制御を組み合わせていることです。
PHILE WEB
Mini LED=光を制御する
明るさと黒の表現
スーパー量子ドット=色を作る
純度の高い赤と緑
広色域カラーフィルター=色を選ぶ
必要なRGB成分を取り出す
私なら展示会では、まず花や自然風景など色彩の豊かな映像を見せて、次に夜景など明暗差の大きな映像を見せます。
そうすると、社員さんに**「SQDは色の技術、Mini LEDの分割制御は明暗の技術」**という違いが伝わりやすくなります。